幼かった頃 釣り好きの兄ちゃんにくっついて
橋の上から糸をたらして 魚を釣るのが楽しかった
2歳上の兄ちゃんは 私と弟を連れて 『どこら辺がつれるかや〜?』と
橋の上をいったりきたりして 『あ!大きいのいたよ〜!』と興奮してたのを覚えています
兄ちゃんがちょうど小4で私が小2ぐらいの時だったか
いつものように釣りをする
私と弟が 橋の上を歩いていると
目の前にぴかぴか光る50円玉が落ちています
私と弟 大喜び!
当時の50円って幼い私達にとっては結構な大金
まるで 宝物を見つけた気分です
『アイス買おうぜ!』『チョコレート買おう!』
らんらん気分もつかの間で...
『え!?これ僕が見つけたんだよ!』『違うし!ネーネーが見つけたんだよ!』
『返せ!』『なんで?!おまえ、あっちいけ!』
橋の上で大げんかの始まりです
横で静かに釣りをしていた兄ちゃんが
私達2人の所にやってきて 『えいっ!』って50円玉を私の手から取って
海に向かって投げました
あっけにとられた 私と弟
今まで手の中にあった50円玉は海の底
涙目の私と弟を目の前に兄ちゃんが言います
『50円玉でケンカするぐらいだったら、無い方がいい』
そして 釣りに戻っていきました
30年ぐらい前の話...でも今でも覚えてる兄ちゃんの教訓
『物』は大事だし、時に必要。でもそれよりも人として無くしちゃいけない忘れちゃいけない大事な物がある。
幼い心にも 大人の心にも 皆の心に『愛』が必要
幼い頃から皆に優しい真面目な兄ちゃんは 今、小学校の先生をして毎日こども達の心を育てています。
幼いこども達の心を優しく導きながら人として忘れちゃいけない大切な事を毎日こども達に教えています。
大人は皆こども達の先生です
愛する事 忘れちゃいけない大切な事
皆でこども達にゆっくり ゆっくり伝えていきましょう