ここから 始まったから

『先生、昨日、息子が、高校卒業しました。

息子が幼稚園に行きたい。って言っています。』

あの頃から、12年が過ぎたんだ。。。

駐車場に立つ君は 当たり前だけど

ぐんっと大きくなっていて

今は先生が 君を見上げてる

『先生。元気だった?』って笑う君。

君は相変わらず優しいね。

『高校生活は楽しかったかい?』

『うん!とっても!』

その言葉だけでも 先生は嬉しくて涙が出るよ

『あそこでずっと穴掘ってたなぁ。』って

懐かしそうに『大好きだった場所』を眺める君

君と交わす言葉の中に

幼かった頃の 君の面影見つけて

あの頃の君と、目の前にいる君との間を

夢のように行ったり、来たり。

『ねぇ、なんで幼稚園に来てくれたの?』

私の質問に 君はにっこり笑って

『だって、ここから始まったから。』

ショベル片手に、ずっと穴を掘ってた君

お友達と笑ったり、けんかしたり、怒ったり、仲直りして笑った君

いっぱい抱っこされて、

いっぱい愛されて育った君

高校卒業という大きな節目と

大学という大きなステップを踏む前に

振り向いてみたい場所 

戻ってみたい場所がある

愛に溢れる温かい場所は 彼らの心に心地よく残り

彼らが戻れる場所になる。

言葉で表現できない大切な事が

彼らにとっての特別な場所にあり、

その場所に行く事によって

心のチャージができると思う

在園生のお母さんが

『マタイの卒園生は雰囲気が温かい。

とっても柔らかい感じがしますね。』

そうなんです。

マタイの子供達は、とっても素晴らしいんです。

一人ひとりが、私の自慢の子供達です。

愛に溢れた環境で育つ子供達は

強くて 優しくて 周りの人たちを感動させてくれるんです。

あの頃 自分の夢や遊びに没頭していた子供達

愛されている事を感じながら、

今でも 自分の夢を追いかけて進む子供達を

とても誇りに思います。

先生はこれまでも、これからも

君達の事が大好きで

いつでも 応援しています。

また いつでも戻っておいで。

先生、楽しみにして待っています。