子供達に必要な力(子供ミーティングより)

冷たい風が吹く朝です。

お外の時間になりました。

『今日は中がいい!お外行きたくない!』子供達が言いました。

(おっ!何かに発展しそう)そんな気がしました。

『何で行きたくないの?みんなもそう思ってる?』
すると、『嫌だ〜!嫌だ〜!中がいい!』
子供達が口々にいいます。

『じゃあ、みんなの話、聞いていい?話し合って決めようよ。』

子供達との話し合いが始まります。

『何でお外に行きたくないの?』と、私の問いかけに

『雪が袖とか靴に入ってくるんだよ。』
『服が濡れるから。』
『中の方が楽しいから。』
『スノーパンツとか、スノージャケットとか、着たり、脱いだりするのがめんどくさいんだよ。』
『中で、遊びたいんだよ〜!ずっと〜!』
いろんな意見が子供達から出てきます。

『わかった。先生もみんなのお話聞いたから、先生の考えも言うね。
みんなはお外に行くと色んな事を学び、強くなると先生思うんだ。

こんなに寒い中でも、みんなはしっかりと手袋をはめる事を知ってる。
寒くても、自分を守る事、言われなくてもわかってる。
暑かったらジャケットも自分で脱いだりできるし、服が濡れてたら自分で気づいて着替える事もできる。
それを片付ける事もできる。先生、それができる子供達ってすごいと思う。

みんなはお外に行ったら、たくさん走り回って、雪の山を降りたり、登ったり、小さい子供達をそりに乗せて引っ張ったりして体も強くなってるでしょ。
先生、それ、とってもすごい事だと思うんだ。その時のみんなの姿とても楽しそうだよ。(そんな君たちの姿が大好きなんだ〜!)』

私の話の後、
『じゃあ、お外行きたい人〜!』いきなり始まる多数決。(笑)14人対1でお外行きたくない派の圧勝でした。笑
(私の意見にも動かされない子供達。たくましくっていいなと思います)

14対1の 一人、お外行きたい。って勇気を持って言ってくれた子。
『どうして外がいいの?』と聞きました。

『僕は、お外行きたいんだ。だって、お外楽しいから。』小さな声で自分の意見を伝えます。

その子の意見を聞いた女の子。『じゃあ、私も一緒に行ってあげる。』
『あ!じゃ、僕もお外いく!野球楽しかったもん!』
どんどん子供達がその子の意見に心動かされ、お外派もあっという間に半分ぐらいになってきました。

それでも、なかなか決まりません。

『じゃあ、今日は中、明日は外。って事は?』
『じゃ、今日は行かないの?』男の子は残念そうに言いました。

みんなはまた考えます。

すると、今まで静かにみんなの意見を聞いていた女の子の手が上がります。『じゃあ、朝は中で遊んで、お昼食べた後にお外行くって事は?』
すると『あ〜!それがいい!それがいい!』ってその場の空気がパッと明るくなったんです。

お昼ご飯を食べて、子供達はお外に飛び出していきました。
今度は『お外に行きたくない!』っていう子はいませんでした。

その時の子供達の顔。なんともたくましく、誇らしげに嬉しそう。

すごい学びがここにあったと思います。

真剣に話し合いに参加する事
自分の意見を言う事
相手の意見を聞く事、思う事
交渉しながら決めていく事(我慢も必要)
問題を理解し、状況を見ながら解決方を探す力
計画し、実行に移す力

子供達の中から出てくる想いに彼らの成長を感じ、感動を覚えます。

『お外に行くか?行かないか?』

スケジュール通りに進まなかった今日の幼稚園。

でも、今日の心の学びは子供達を大きく成長させてくれたと思います。

子供達は明日もきっと素晴らしい学びに出会い、感動をもたらせてくれると信じています。